谷汲山華厳寺の参道で購入した「さざれ石」です。
「さざれ石」というと、君が代の歌詞に登場する石として有名です。
「君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて こけのむすまで」
さざれ石とはどんな石?
君が代に登場してくる「さざれ石」とは、(旧)岐阜県春日村にある天然記念物の石です。
君が代の歌詞を続けてみていくと、「さざれ石の巌となりて」という文章になっていますが、
これは小さなさざれ石が長年をかけて巌という大きな石になるまでの、
長い長い年月を示すものとして引き合いにされているのです。
(旧)岐阜県春日村にあるさざれ石の成分は炭酸カルシウムや水酸化鉄によるもので、
これら小さな石と石の間にこのような成分がはさまってくることにより石どうしがつながり、
やがて大きなものになっていくことができるとされます。
学術的には「石灰質角礫岩」という名称もあるくらいで、石灰石が雨水によって成分を溶け出すことにより、
粘着力のある乳状液が表面に流れでてゆくことで、
周辺の小石をつなぐ役割をするということが化学的にも実証されています。